「事務職に興味はあるけれど、競争率が高くて自分には無理かもしれない」
「未経験でも本当に成功できるのだろうか」
このように感じている20代女性も多いのではないでしょうか。
事務職は人気が高く、応募が集中しやすい職種です。そのため、興味はあっても応募に踏み切れずにいる方も少なくないでしょう。
しかし事務職への転職は、ポイントさえ押さえれば20代女性でも十分に叶えられます。大切なのは、競争率の高さをきちんと理解したうえで、自分の経験をどう伝えるかを整理しておくことです。
この記事では、20代女性が事務職への転職を成功させるためのポイントや、押さえておきたい準備について解説します。事務職への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
20代女性が事務職への転職を成功させることはできる?
事務職は応募が集まりやすい職種ですが、未経験者を受け入れている企業もあります。また、20代はこれまでの経験だけでなく、今後の成長や仕事への意欲も評価されやすい年代です。
ここでは、未経験でも挑戦できる理由と、年齢が転職にどう影響するのかを解説します。
未経験でも事務職への転職は可能
未経験からでも、事務職への転職は十分に可能です。実際に「未経験歓迎」を掲げる求人は多く、経験がないからといって、それだけで落とされるわけではありません。
とはいえ、競争率が高いのも事実です。厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)」によると、事務職の有効求人倍率は0.35倍前後、一般事務に限ると0.29倍で、同じ職業別統計の職業計0.99倍を大きく下回ります。
つまり、1つの求人を3人以上で奪い合っている状態です。何のアピールもしなければ、経験者に埋もれてしまいます。
多くの応募者の中から選ばれるためには、前職で身につけた顧客対応力やマルチタスク能力、数字管理の経験を事務職に結びつけて言語化することが大切です。
採用担当者は経験の有無だけでなく、やる気や適性もしっかり見ています。「前職の経験は事務職でこう活かせる」と自分の言葉で説明できれば、未経験というハンデは十分にカバーできるでしょう。
20代は他の年齢と比べても事務職転職に有利
20代は、事務職への転職で有利になりやすい年代といえます。多くの企業が20代をポテンシャル採用の対象とし、経験よりも「これから伸びてくれそうか」を見て採用を決めるからです。
特に25〜29歳は、社会人としての基本的なマナーやスキルがある程度身についているため、新しい業務への柔軟な対応も期待されやすい傾向があります。
一方、30代になると実務経験がより厳しく問われるようになり、未経験からの転職は難しくなっていきます。事務職を目指すなら、20代のうちに準備を始めることで、選べる求人の幅は広がるでしょう。
事務職への転職前に知っておきたい基本

事務職を「楽そう」「安定していそう」というイメージだけで選んでしまうと、入社後にミスマッチが起きやすくなります。
土日休みや残業の少なさ、体力的な負担の軽さは事務職の魅力ですが、ルーティン業務が多い、成果が見えにくい、正社員求人の競争率が高いといった注意点もあるからです。
また、事務職には複数の種類があり、仕事内容や求められるスキルもそれぞれ異なります。「事務職」とひとくくりにして目指してしまうと、自分に合わない職種を選んでしまい、入社後に「思っていた仕事と違った」と感じることにもなりかねません。
まずは事務職の種類と、それぞれの仕事内容を正しく理解しておきましょう。
事務職には一般事務・営業事務・経理事務などがある
事務職といっても、仕事内容はさまざまです。代表的な事務職には、以下のような種類があります。
- 一般事務:書類作成やデータ入力、電話対応などの幅広いサポート業務が中心
- 営業事務:受発注処理や見積書作成など、営業担当者を後方から支える役割を担う
- 経理事務:請求書処理や仕訳、入出金管理など数字を扱う業務が中心で、簿記の知識が求められる場面も多い
このほか、採用や社内制度を担う人事事務、備品管理や社内行事を担う総務事務、医療機関でのカルテ管理や会計を担う医療事務もあります。
「事務職ならどこでもいい」と考えるのではなく、自分の経験や得意なことに合った職種を選ぶことが、転職成功への近道になります。人と接するのが好きなら営業事務、コツコツした作業が得意なら経理事務、というように自分の強みと照らし合わせてみましょう。
20代女性が事務職転職で失敗しやすいパターン
事務職への転職がうまくいかない人には、いくつか共通するパターンがあります。あらかじめ知っておくことで、同じつまずきは避けやすくなるでしょう。
ここでは、代表的な2つのケースを紹介します。
「事務職ならどこでもいい」という姿勢は見抜かれる
事務職を希望する理由が「安定していそう」「残業が少なそう」だけでは、「事務職ならどこでもいい」という姿勢を採用担当者に受け取られる可能性があります。
面接では、「なぜうちの会社に応募したのか」を聞かれることが多いためです。
「事務職ならどこでもいい」という姿勢では、この質問に説得力のある回答はできません。「なぜ事務職に転職したいのか」という理由と、「なぜこの会社を選んだのか」という理由は、分けて準備しておきましょう。
不安を一人で抱え込んで転職活動が止まってしまう
転職活動は、情報収集から書類作成、面接対策まで作業が多く、孤独を感じやすいものです。そのため、すべてを一人で抱え込んでしまい、途中で手が止まってしまうケースも珍しくありません。
しかし、誰かに話すだけで気持ちが整理され、転職活動を再開しやすくなることもあります。
具体的な相談先については記事の後半で紹介するので、ぜひ参考にしてください。
20代女性が事務職への転職を成功させるために必要な準備

事務職への転職を成功させるには、事前の準備が重要です。準備の質によって、書類選考や面接の通過率は大きく変わります。
ここでは、志望動機と前職経験の整理、有利になる資格、応募前の企業研究という3つの準備を紹介します。
志望動機と前職経験を事務職に結びつけて整理する
面接でよく聞かれる質問のひとつが、「なぜ事務職へ転職するのか」です。
この質問への答え方次第で、選考の通過率は大きく変わります。「安定しているから」「残業が少ないから」だけでは熱意が伝わらず、選考で落とされやすいでしょう。
「前職で培った経験」から「その経験を事務職でどう活かしたいか」「なぜ応募先で実現したいのか」へつなげると、志望動機に一貫性を持たせやすくなります。また、結婚や育児といったライフプランから将来を見据えて長く働きたいという思いも、志望動機の一つになります。
あわせて、前職の経験がどう活かせるかも具体的に伝えましょう。販売職なら顧客対応力やマルチタスク能力、営業職ならスケジュール管理や数字管理、接客職なら電話・来客対応の経験などが挙げられます。
「事務職でも活かせるスキルがある」と採用担当者に思わせるエピソードを準備しておくことが大切です。
事務職で有利になる資格を知っておく
事務職への転職で資格は必須ではありませんが、未経験者が知識や意欲を示すうえで役に立ちます。どんな資格が評価されやすいかは、目指す事務職の種類によって異なります。
一般事務なら、MOS(Word・Excel)や日商PC検定、秘書検定などが代表的です。経理事務を目指すなら、日商簿記2級・3級、FASS検定、FP技能検定など、業務に関連する資格がアピール材料になることがあります。
取得が間に合わなくても、転職活動と並行して勉強中であることを履歴書に記載すれば、意欲を示す材料の一つになります。
応募する前に企業研究で職場の雰囲気を確認する
求人票の情報だけでは、実際の職場の雰囲気まではわかりません。応募前には、企業のホームページやSNS、口コミサイトも合わせて確認しておきましょう。
なかでも以下の点は、入社後のミスマッチを防ぐために特に見ておきたいポイントです。
- 女性社員の比率
- 産休・育休の取得実績
- 平均勤続年数
- 残業時間の実態
集めた情報は、「なぜこの会社で働きたいのか」を面接で語る材料にもなります。
20代女性が事務職転職の選考を通過するためのポイント
事務職は書類選考の倍率が高く、面接にたどり着く前に落ちてしまうケースも珍しくありません。
ここでは、履歴書・職務経歴書で見られているポイント、前職経験の伝え方、面接でよく聞かれる質問への準備について解説します。
履歴書・職務経歴書では正確さと事務職への適性を伝える
多くの採用担当者が書類を通して見ているのは、正確さや丁寧さ、情報をわかりやすく伝える力です。そのため、「この人に書類仕事を任せて大丈夫か」という目で読まれていることを意識しましょう。
誤字脱字やフォーマットの乱れ、読みにくい文章は減点対象になります。内容がうまく伝わらない文章では、事務仕事を任せられないと判断されてしまうからです。
また、書類の体裁を整えるだけでなく、データ入力や売上管理、在庫確認など、正確さを発揮した経験も具体的に記載しましょう。事務職で活かせる経験を示すことで、自分の適性が伝わりやすくなります。
時間を置いてから読み返す、家族や友人に見てもらうなど、第三者の目を通すとミスも防げるでしょう。
未経験者は前職の経験を事務職に活かせる形でアピールする
未経験から事務職を目指す場合は、「前職の経験から活かせること」「これから吸収できること」を意識してアピールすることが大切です。
例えば、「レジ締め業務で毎日数字のチェックを行い、ミスゼロを継続した」というエピソードなら、正確さや責任感が事務職でも通用することを伝えられます。
自己PRでは「前職で培った強み」「事務職での活かし方」「入社後のビジョン」の3段構成でまとめると伝わりやすい文章になります。
説得力を増すために、担当件数や業務の頻度、工夫したことなども加え、具体的に伝えましょう。
志望動機やよく聞かれる質問への答えを準備する
面接前には、志望動機に加えて、転職理由や将来の働き方についても回答を準備しておきましょう。
「今の仕事が体力的につらいので事務職に転職したい」という後ろ向きな動機をそのまま伝えることは避けましょう。理由だけを伝えると、事務職を希望する理由や入社後の意欲が十分に伝わらない可能性があります。
例えば、「販売職で培った顧客対応力を活かし、事務職として社内の業務を円滑に進められるよう支えたい」というように、前向きな言い方に変えて伝えることが大切です。この「前向きな言い方に変える」という考え方は、よく聞かれる質問への回答にも応用できます。
面接では、志望動機に加えて、将来のキャリアや未経験であることへの考えを聞かれる場合もあります。
「5年後のキャリアをどう考えているか」と聞かれた場合は、今後身につけたいスキルや、将来どのように会社へ貢献したいかを具体的に伝えましょう。
また「未経験ですが大丈夫ですか」と確認された場合に備えて、前職の経験を活かして早く戦力になれることを具体的に答えられるよう準備しておくと安心です。
答えは丸暗記せず、想定問答をいくつか書き出して声に出して練習しておくと、本番でも落ち着いて話せます。
事務職への転職活動に不安がある場合の相談先

事務職への転職活動を進めるなかで、不安や迷いを感じる場面は少なくありません。そんなときは一人で抱え込まず、誰かに相談するのも一つの方法です。
ここでは、代表的な4つの相談先を紹介します。
転職相談サービス
事務職への転職に不安があるときは、気軽に話せる相談の場を頼るのも一つの方法です。転職相談サービスは、求人へ応募する前に、自分の気持ちや今後の方向性を整理したい人に向いています。
例えば、横浜駅から徒歩2分の場所にある「転職相談BAR」では、完全予約制でマンツーマンの相談を無料で受けられます。国家資格キャリアコンサルタント保有者など、キャリア支援のプロに相談できので、本音の悩みも話しやすい環境です。
一人で判断に迷ったときの気軽な相談先として、ぜひ活用してみてください。
転職エージェント
転職エージェントは、事務職への転職をある程度決めており、求人紹介や選考対策までサポートしてほしい人に向いています。
登録すると、キャリアアドバイザーが希望をヒアリングしたうえで、非公開求人を含めて、条件に合う求人を紹介してくれます。書類添削や面接対策、条件交渉まで無料でサポートしてくれる点も心強いポイントです。
事務職に強いエージェントを選べば、業界特有のアドバイスも得やすくなるでしょう。
ハローワーク
ハローワークは公的機関のため、信頼感を持って利用しやすい相談先です。地域に密着した求人に強く、転職サポートに加えて、条件に合えばPCスキルや簿記などを学べる職業訓練の紹介を受けられる場合もあります。
エージェントへの登録にハードルを感じる方や地域の求人を探したい方にとって、利用しやすい選択肢のひとつといえるでしょう。
キャリアコーチング
自己分析やキャリアの方向性を整理したい人には、キャリアコーチングが向いています。求人紹介はせず、自己分析やキャリアの方向性の整理、転職の軸づくりに特化したサービスです。
ただし、長期で利用すると数万円〜数十万円程度の費用がかかることが多いため、費用対効果を考えて検討しましょう。
まずは無料の相談サービスから始め、継続的な自己分析や伴走支援を受けたい場合は有料サービスを検討するのがおすすめです。
事務職への転職を成功させた人の共通点
ここまでの内容を踏まえ、実際に転職を成功させた人に共通する3つのポイントを整理してみましょう。
転職の軸が明確だった
成功した人の多くは、「なぜ事務職なのか」「どんな働き方をしたいのか」を自分の言葉で整理しています。
転職の軸が明確だと、企業選びの基準がぶれにくくなります。「事務職が安定しているから」ではなく「なぜ事務職なのか」「どのような働き方をしたいのか」を言葉にできれば、志望動機や面接での受け答えにも説得力が生まれます。
とはいえ、最初から完璧に言葉にできていなくても問題ありません。自分の経験を書き出したり、誰かに話したりしながら、少しずつ転職の軸を整理していきましょう。
前職の経験を事務職に結びつけて伝えられた
事務職の実務経験がなくても、前職での経験を事務職に必要なスキルに置き換えて伝えれば、「事務職でも通用する人材」として評価されやすくなります。単に「頑張りました」と伝えるのではなく、具体的なエピソードを事務職の仕事に結びつけて説明することが重要です。
例えば、「レジ締めや在庫管理で、数字を扱う正確さが身についた」といった具体性のある伝え方をすると、「この人なら未経験でも即戦力になれそうだ」と採用担当者に感じてもらいやすくなります。
同じように、接客職なら「クレーム対応で冷静に状況を整理することが得意になった」、営業職なら「複数の業務を並行して進めるスキルが身についた」など、前職の内容に応じて伝え方を工夫しましょう。
経験そのものをアピールするのではなく、その経験から何を学び、事務職でどう活かせるかを言葉にすることがポイントです。
誰かに相談しながら転職活動を進めた
転職活動では、求人探しから書類作成、面接対策まで、やるべきことが次々に出てきます。気づけば、すべてを一人で抱えたまま進めてしまう人も少なくありません。そんなときこそ、エージェントや転職相談サービス、身近な人に話を聞いてもらいましょう。
例えば、志望動機のまとめ方に困っているときは「事務職に転職したい理由をうまく言葉にできない」と誰かに相談してみてください。話しながら考えが整理され、志望動機がはっきりするケースも多いです。自分では気づけなかった強みや、見落としていた改善点を指摘してもらえることもあるでしょう。
一人で答えを出そうとせず、必要に応じて周囲の力を借りながら転職活動を進めることが大切です。
事務職転職を成功させたいなら、まず仕事内容と自分の経験を整理しよう
20代女性の事務職転職は、競争率こそ高いものの、必要な準備をしっかり行えば十分に成功させられます。
まずは事務職の仕事内容や種類を知ったうえで、自分の経験や希望に合う職種を選ぶところから始めましょう。そのうえで志望動機と前職経験を事務職にどう活かせるかを整理できれば、書類選考や面接でも自分の強みを具体的に伝えやすくなります。
一人で整理するのが難しいと感じたときは、転職相談サービスを頼ってみるのも一つの方法です。転職相談BARなら、事務職が自分に向いているか、販売職の経験をどう活かせるかといった悩みを気軽に相談できます。
一人で判断に迷ったときはLINE登録や来店予約をして、相談してみてはいかがでしょうか。